ビースト三獣士の悪夢再び・・・?
ワタシが好きな建造物のひとつにホテルエンパイアがあります。浜名湖畔の観光ホテル・遠鉄ホテルエンパイアでも、熊本のラブホテル・ホテルエンパイアでもなく、田畑が残る横浜市戸塚区の丘陵地帯、小高い山の上にそびえ立つ、横浜ドリームランドの付帯宿泊施設だったホテルエンパイア(現・横浜薬科大学 図書館棟)です。
1965年3月28日開業のこのホテルは、来たるべき21世紀を象徴した21階建てで、日本初の高層ビル。外観は五重塔風、内装は安土桃山風で当時は大層豪華なホテルだったそうですが、残念ながら1995年に閉鎖されてしまいました。まあ、ワタシがこのホテルを初めて見たのは閉鎖後、廃墟となっていた1998年、ファンになったのはそれよりもあとの2001年のことなのですが。当初はその独特な外観から宗教施設か? と勘違いしてしまったり。
現在は大学の図書館としてリニューアルしてしまいましたが、郊外の山の上に立ち、70メートルの高さを誇るこの建築物は異様であり威容で、ワタシを魅了し続けます。このホテルに対する思いは↓あたりでどーぞ。
ビフォー→アフター→
そんなワタシが、GA文庫「廃墟ホテルへようこそ。」(ISBN:4797333669)というライトノベルが出版されると知ったのは、今年の1月。「廃墟ホテル=ホテルエンパイア」と結びつき、期待していました。しかし発売日は当初1月だったものが、2月、3月と変更になり、3月には9月に延期となったのでした。
んで、今月はその9月。さてどうなってるかな? と思い、GA文庫のサイトをみても記載は見つからず。じゃあはまぞうは? と思い、見てみたらこれ↓。
- 作者: 松殿理央,がんぽん
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: 文庫
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で、ふと思い出す。14年前富士見ファンタジア文庫「KO世紀ビースト三獣士」でも同じようなことがあったな、と。1992年7月に1巻が発売されたこの小説、当初同年10月が2巻の発売日でしたが、延期を繰り返し、実際に発売されたのは翌1993年7月のこと。3巻も発売予定で、1995年1月に発行されたポリリン新聞*1で3巻を執筆中と書いていたにもかかわらず、今に至るまで3巻は発売されず、というかあかほり氏のサイトでは2巻で完結とされてしまっているいわく付きの作品。
そんなことで、actypioは「廃墟ホテルへようこそ。」が、発売中止されることなく、無事に発売されることを願っています。